本年度3回目のゲストティーチャー講演会は、木祖村社会福祉協議会の
岩原大輔さんに講師を務めていただきました。
岩原さんは、これまで村会議員等、色んな立場で木祖村に関わってこられた
ご経験を踏まえ、木祖村の人口減少に触れてお話いただきました。
最初に、ご自身が中学生だった1995年と現在の村の人口や中学生の在籍数等の
比較を数字で示された後、どこに行っても耳にする「人口減少」という言葉が、次第に
嫌いになっていったそうです。
そんな時に出合った言葉が、震災・原発事故があった福島県相馬市小高地区の
フリーペーパー「少数力」に載っていた次の言葉だそうです。
「『戻ってきてください』なって言いません。そんなこと言わなくても日本全国の
人が住みたくなる街にしていくんだ。」
この言葉に感銘を受け、「村には〇〇人しかいないんじゃなく、〇〇人の力がある。」
「30年前には163人も中学生がいたのに、今は57人しかいない。ではなく、素敵な仲間が
57人もいる。」 というように考えるようになられたそうです。
岩原さんのお話からは、「多感な中学生時代、楽しいことも多い反面、学習や進路、
友達関係等々で悩みもあるだろうけど、下を向かず前に向かって進んで欲しい。」という
メッセージを感じました。
とても共感できるお話で、生徒ばかりでなく地域の皆さんや職員の心にも届く貴重な
内容でした。
お忙しい中、お時間をつくっていただいた岩原さん、ありがとうございました。